統合失調症は、その進行の度合いによって症状に違いがあることがわかっています。
経過によって初期・急性期・回復期・慢性期の4期に分けられます。
【初期】
統合失調症の初期には、特徴的な症状がはっきり見られ明らかに病気だと思われるケースと、症状があまり見られない、または軽い症状からはじまるケースがあります。
症状がはっきりしない場合は次のような様子が見られます。
・以前に比べて活動的でなくなった
・なんとなく身の回りなどがだらしがなくなった
・あまり話さなくなった
・やる気がない、なまけているように見える
統合失調症の初期では、このような始まり方をすることがありますが、これが精神的な疾患によるものだと考える人はあまりいません。
そこでつい叱ったりしてしまいがちですが、それが本人を追い詰めて病状を悪化させる場合があります。
【急性期】
統合失調症に特有の症状がはっきり現れるようになる時期を急性期と呼びます。
幻覚(幻聴)や妄想が出てきたり、思考が混乱して支離滅裂なことを言ったり興奮したりするようになります。しかし、本人は病気だと言う認識はありません。
【回復期】
治療によって急性期に見られた症状が治まった状態です。
回復期には患者は消耗した状態になります。このため、疲れきった心身の快復が必要です。
睡眠時間が長くなり、昼間でもごろごろしていることが多くなります。
でも、しばらくすると少しづつ活動しようという気持ちがわいてきます。
ここで焦って病気以前と同じ生活に戻そうとしてはいけません。
充分に快復したかを見極めてからでないと、再発の可能性があります。
この回復期から、病気以前の健康な状態に戻る人がいる一方で、次のような慢性期に移行する人もいます。
【慢性期】
急性期の症状がおさまり回復期を経ても、なんらかの慢性的な症状が長く続くことがあり、この状態を慢性期と呼びます。
慢性期の症状の特徴は、感覚鈍磨、意欲減退、無関心、引きこもりなどの陰性症状です。
活動性が著しく低下し、独り言や一人笑いが見られ、周囲への無関心や感情の欠如などが目立ちます。
また、慢性期でも幻覚(幻聴)や妄想など、急性期に特徴的な症状を伴う場合もあります。
ちなみに、陰性症状の反対は陽性症状と言い、幻覚や妄想、興奮、支離滅裂なことを言うなど、急性期に特徴的に見られる症状を指します。