心身症患者は、特に中年期になって、社会でも家庭においても大きな責任を引き受けざるを得ない時期に多く見られます。
中年期になってから、このような心身症をはじめとした健康障害を引き起こさないようにするためには、若いときから次のような適応行動や生活習慣を身につけておくことが役に立ちます。
@年齢相応の生活を心がけること
A生活に変化をきたす出来事が重なったときには意識的に息抜きの時間を持つこと
B何でも話せる人、困ったとき相談できる人を家族や友人の中に持つこと
C適度のスポーツを続けること
D仕事を離れて楽しめる趣味を持つこと
E栄養のバランスのとれた食事をとること
Fたばこを吸わず、酒を飲み過ぎないこと
G睡眠を十分にとること
H物事を大局的にみて、些細なことにこだわらないこと
I生活に目標や生きがいを持つこと
心身症は症状が身体症状として現れるので、その症状が心身症によるものかどうかわからないことが多い、という面があります。
身体症状は薬物治療などにより治すことができたとしても(対症療法)、メンタルの原因の方を取り除かなければ、またに新たな身体疾患が生じてしまいます。
ですから、身体症状がある場合は、自分の身体疾患が心身症であるかどうかを疑ってみる必要があります。
診療科としては内科・外科・産婦人科といった身体科と精神科を併用することで、より適切で総合的な治療が受けることができます。
複数の科にかかることが難しい場合には、心身症に対する治療を専門的に行う科として心療内科があります。
心理・精神面へのアプローチとしてはカウンセリングも併用されますが、心身症の患者はストレスを感情の動きとして自覚しにくいという傾向が強いため、精神療法の中でも自律訓練法・リラクゼーション法・行動療法といった非言語的治療法がむしろ有効とされています。