精神療法(心理療法)について > 行動療法
行動療法とは、患者の行動を対象とする訓練療法のひとつです。
人の行動というのは、過去の経験や訓練により学習されてきたものです。
ですから、困った行動や症状は誤って学習されてきた結果であるというのが学習理論の基本的な考え方です。
そこで、そのような問題行動や症状が、どのようにして獲得されてきたのかを解明した上で、新たに学習理論に基づいた訓練をおこなうことによって、問題行動や症状を修正したり、消し去ろうとするのが行動療法です。
行動療法には様々な方法があります。例えば、パニック障害を起こした患者は、1人で電車に乗れなくなるということがあります。
電車内で再びパニック発作が起こるかもしれないという恐怖(予期不安)からくるものです。
そういう場合に、1人で電車に乗れるようにする訓練をおこないますが、これも行動療法のひとつです。
行動療法は、まず目標を具体的に定めてから、訓練を実行に移していきますが、いきなり目標を実現しようとするのではなく、少しずつ慣れていくような方法がとられます。
実際の行動や体験を通して、徐々に患者の適応力を高めていくわけです。
このように、不安を感じさせる状況に患者を直面させ、恐れていることが実際には起こらないことを体験してもらう方法をエクスポージャー法と言います。
この治療法は、はじめる前に患者にその目的を十分に理解してもらう必要があります。
行動療法は、強迫神経症や恐怖症(恐怖神経症)、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの治療にも使われることが多いです。